今、先祖調べは停滞状態なので、今まで分かったことで、色々と思いを巡らせています。
最近、ジェノグラム(心理的家系図)ネタで、ブログ書いていますが、今日もその観点から書きたいと思います。
身近な親からの聞き取り調査のむずかしいことと言ったら!!
子どもの時、父に祖父のことや、それ以前のことを聞こうとしましたが、『旅館の息子だった』ということ以上は頑として語らなかったです。これはタブーなのだと思い、その後も一切聞くことはありませんでした。
いとこも、伯母からは何も聞いていなかったそうです。
母にも、祖母のことをまるきり聞いてなかったので、数年前に聞いたところ、のらりくらりでした。母には、曾祖母のことは知っているのか?!とか、祖母のきょうだいは?と聞いたところ、やっとのことで最低限の情報だけは得られました。
曾祖母は母が小学校4年生の時に亡くなり、祖母だけが葬式に行った。祖母は三姉妹の三番目。長女はワケあり!<=この件に関して詳しく聞こうと思っても絶対語らずでした。
戸籍を父方、母方とってみて、最低限の証言内容と突き合わせ、ストーリーが出来上がりました!!(父方の方は、郷土史家さんの聞き取りによるものが大です。)
たいてい、本人から見て祖父母は生きていて交流があると思うので、祖父母と会話ができているのなら、祖父母もきっと二代前と交流があるだろうし、なかったとしても祖父母の親から何かを聞いているかもしれないので、自分から見て高祖父母の情報まで得られると理論上はなるわけです。
ところが、ところがです!、自分の親は語らず、また祖父母が存命中、会っても会話したこともないので、情報が何も得られませんでした。
ジェノグラム上、これは重要な情報だと思いました。
親の育ってきた時代や地域・階層、戦前の儒教的思想、そして民主主義の時代になっても柔軟性はなく、そのままの思想で一生を終わったから、私とは言葉のキャッチボールができなかったわけです。コミュニケーション能力のある方と、近年私は接してきたのでそれをモデリングして、母に接してみましたが、あまり情報は引き出せませんでした。
親が語らない!ということと、子どもがそれをうまく聞き出すことができない!ということは、親子の関係性や、そして親に流れてきている先祖(背後霊?!)という世代間伝達、というものを物語るものだ!と感じる今日この頃です。まあ、第三者(というわけでもないけど)にとっては、親族間のゴタゴタやワケあり人物はどうでもいいことだけど、当事者にとっては語りたくない秘密なのだろうな!という気持ちは、尊重しなければなと思いました。