寺社勢力の中世(伊藤正敏)が、
無縁・公界・楽(網野善彦)をベースにしているということを言ったところ、この本は読みやすいから読むべき!!と言われたので、読みました。
やはり、色々な本を読むと網野さんが出てきますので、これは必読図書かもしれません。
網野さんの本、
エンガチョ から始まるのでビックリしました(爆)
ところで、
幕府公認縁切寺は、東慶寺、満徳寺ですが、駆け込み寺はいくつかあったようです。
福島県の本を読んでいたら、三春・福聚寺のことは何度か出てきました。田村公は、福聚寺に対して駆け込みの制限をするようなお達しをしていたようです!!(網野さんの本にもあり!(画像)全国区か!(爆))
また、守山藩の本読んでいた時、欠け入りということで出ていました。(網野さんの本にもあり!(画像) これも全国区か!(爆))
アジる(爆)ではなくて、アジールというと、無法地帯で、お上にコントロールされない(納税義務もない!)家族と縁切ったホームレスが集まる場!をイメージしていました。
無縁所は時代を通して、色々なシーンにおける色々なパターンがあるわけですよね!!
中世の自治都市、堺なども、納税義務なく、商取引でリッチ!
無縁ということについていえば、
網野さんによれば、漂白する職人は無縁ということで。(非定住の人々。全く家というものを持たない!と言った方がよくわかると思います。)
民俗学で出てきた、お椀作る職人は、転々として木を切ってお椀作るそうです!!
木地屋文書(惟喬親王が祖)を、この紋所が目に入らぬか!(紋じゃないけど)っていうような具合で他人様の山の木を切る正当性を唱える!!
家船(漁民)、漂白漁民(海のジプシー) などというのも、このグループに入ります。
ここから民俗学講座で教わってきたことに本格的に行っちゃいますが!!(漂白といえど、非定住と半定住の2タイプに細分化されるのでは!と思いまして)
半定住(家があっても旅する)というタイプもあります。
・移動する職人・商人
・移動する宗教者・芸能者
近現代のサラリーマンを半定住のような感じに分類付けしていました。
・営業マン 特派員(新聞記者など)役人 船員 プロ野球選手など
縁については、血縁、地縁、学縁、職縁、趣味縁 と教わりましたが、無縁というパターンもあるわけですよね~!!