前回書いた、質的研究法では、仮説創成のため、多くの方にインタビューをします。収集したデータから、その内容を、区切ってカードに書き、同じ内容をグループ化しラベリングします。また各グループの関連性をはっきりさせて、整理します。その情報整理の技法がKJ法と言われます。
2~3年前でしたか、KJ法のことを、facebookで書いたところ、『懐かしい!!』とコメントされた方がいらっしゃいました。(理系ではやるのでしょうかね?!)
え”~~~、懐かしいって、私は知らなかったのですが!!
昨年
自治会の会議で、出席者がいくつかのテーブルに分かれて座りました。大き目のポストイットと模造紙とサインペンが用意されていました。話合いをしながら、自分の意見をポストイットに書いていきます。
そして、全員から出された意見を同じ内容ごとにグループ分けして、ラベリングします。最後に、各テーブルの代表が、出た意見を発表していきました。トントンと進んでいき、見事です。
10年以上前、アンケートサイトで会場調査に参加したことがあり、その時も、この手法でやっていました。
自分が会社で仕事していた時、学校時代には、このように、各人の意見をまとめ上げるという民主的方式はなく、力を持った人の意見が単体で無条件に採用されるというものでした。
会議においてKJ法を活用すれば、民主的で創造的な意見が創成されるというわけです。
先祖調べでも、KJ法は活用できます。
・私は、母方叔母(亡くなった叔父の配偶者)と電話で話したら、結構色々知っていて、メモしておきました。
・母方祖父の実家の親戚が、戦前戦後の思い出を書いた文集のコピーをいただきました。
・父方のいとこからは、たくさんの情報を文書でいただきました。
これら、情報が整理されてはいませんから、区切りごとにカードに書き、グループ化してラベリングすることにより、まとまります。そしてグループ間の関連性も分かってきて、効果的な情報提示の順番も決められます。
KJ法は情報整理に役立ちますので、積極的に使いたい技法です。
KJ=川喜多二郎!!