今日は、
エスノグラフィーの決定版 その② ということで書こうと思っていたら、偶然 天皇誕生日!! いいタイミングです!!
本の副題は、ずばり、
華族のエスノグラフィー。
こちらは、1993年の英語論文の日本語訳(一部抄訳) 2000年出版(翻訳:竹内洋 他二名)となっています。
タキエ・スギヤマ・リブラさんは、1930年の静岡生まれ。ハワイ大学人類学名誉教授。
学習院は大学からの入学で、アメリカ人という立場ゆえ、親友が上流階級に声掛けして、質問紙、面接、参与観察(霞会?!)により、閉鎖的社会を研究できたという貴重な内容。
先祖が神社に祀られている!というくだりで、おおおおお!となりました。
東郷さんとか乃木さんっていうことですか!!(調査者データで、天皇家につながる人は一人だったので。)
ちょうど、そのころ、河合隼雄の、中空理論を唱えた本を読んでいてリンクしました。
神社は、ご神体はなく、依代として鏡やご神木などがあり、そこに神が下りてくる。
結局、まつるものは、なんでもいいんです!!と。
また、学習院に通うような人は口外しないのか、学習院に関する引用文献は、藤島泰輔や、マダム鳥尾の著書ぐらいしかありませんでした。
華族について詳しい人ならば、各調査データから、誰のことだ!と分かり、楽しめる内容となっているのでしょう!!
昭和時代後半の研究と思われるので、平成、令和と時代を重ね、調査協力者も超高齢になり、階級社会は遠くなりにけり!といった感じでしょうか。
次回は、この本の翻訳者 竹内洋さんの著書について書きます!!